注目されている茶品種ガイドブック
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近年、生活形態の変化に伴い、消費者の嗜好が多様化し、緑茶においてもドリンクの普及、粉末茶の利用拡大などの飲用形態が多様化している。他方、生産場面においては、やぶきた種は9割を越え、そのため摘採集中による加重労働、工場の大型化、コスト高、香味の画一化、産地の無個性化を生じている。
そこで、本協議会では本県におけるやぶきた偏重による弊害の是正を図るとともに、消費者ニ-ズ に応える品種の育成、早期普及および定着を進め、需要の拡大と本県茶業の振興を図ることを 目的として茶品種普及のための各種事業を展開している。
ここに掲げた品種は、今後普及を回るうえでアンケート調査及び品種茶互評会から得られた結果や 県の奨励品種などから「今後推進すべき残品種」として選定した8種類とやぶきたを除く静岡県の奨励品種である。なお、この中から戦略的に普及をはかるための品種として「山の息吹」「おくひかり」 を選定した。
それぞれの品種特性等を活かし経営の中に取入れていただくことを念願する。
今後推進すべき茶品種
新茶商戦での鹿児島県の“ゆたかみどり”の品質を上回る製品の安定供給 →早場所での高品質の早生品種
栽培しやすく、多収で低コスト安定生産に適した品種
“やぶきた”とは明らかに異なる香味を持つ品種のブランド化
品質の優れた晩生種→茶期後半の品質低下を防ぎ、単品売りと“やぶきた”との合組のどちらにも対応できる
戦略品種