1.茶業振興総合対策事業
(1)生産改善対策事業
消費者ニーズに対応した良質茶の生産、基盤整備・改植の
推進、品種茶の生産拡大など特色ある茶の生産を積極的に進
めるとともに、優秀な指導者の育成確保、安全・安心な茶を
提供するクリーンチェーンシステムの推進や環境保全型茶
業の確立など静岡茶ブランドの確立を図るなど多くの課題
の解決に向け取り組んだ。
また、あらたに「静岡茶衛生管理者」認定制度を実施した。
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(2)静岡茶統一宣伝事業
①提案型体験緑茶講座の開催
新しいお茶の楽しみ方やお茶を飲むスタイルを体験しな
がら学ぶことで、生活の中で緑茶を飲むシーンを増やし、緑
茶ファン層を広げていくことを目的に継続して展開した。ま
た、産地からもお茶に対する意識変革が必要と考え、今年度
は県内開催を増やし、受講者も一般消費者だけでなく、茶業
関係者への積極的な呼びかけを行った。
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②マイボトルキャンペーン
リーフで入れるお茶のおいしさ、魅力伝えながら、マイボ
トルに入れたお茶を家だけでなく、外出先や職場などでも気
軽に飲んでもらうことを普及させることを目的に展開し、20
年度はイベント会場での試飲サービスを重点に展開した。
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③急須普及推進事業
急須で入れる日本茶のおいしさ、魅力を改めて感じてもら
い、茶専門店の活性化支援にも繋がる急須ムービングディス
プレイを製作した。 |
④グリーンティー・ツーリズム
静岡茶ファンを増加させ消費拡大を図ることを目的に、大
消費地の消費者を県内の茶産地10ヶ所に招き、茶摘み体験、
茶の手揉み体験、静岡茶の美味しい入れ方などを体験しても
らい静岡茶ファンを増加させ消費拡大を図った。 |
⑤パンフレット「お茶の静岡」発行
静岡茶ファン層の拡大を図るため、静岡茶の歴史、生産、
流通、お茶の入れ方や楽しみ方、効能など茶業全般を紹介す
るグラフ誌、低学年向きのグラフ誌を各10,000部発行した。 |
⑥緑茶教室の開催
小学生などへの啓発に重点をおいた緑茶の基礎知識とお
茶のおいしい入れ方を習得してもらう緑茶教室を51回開催
した。 |
⑦静岡茶おもてなしコンベンション事業
平成20年度県内各地で開催される大規模イベント、全国
会議、コンベンションなど28会場において、おいしい静岡茶
の呈茶サービスとPRを行った。 |
⑧消費地茶専門店活性化対策事業
消費地(千葉、埼玉)で率直な意見交換会を開催すること
で進めるとともに、消費地茶専門店と共同で「みどりのおも
てなし・静岡茶まつり」を11会場で開催し、静岡茶のPRと消
費地茶専門店の活性化を支援したほか、県内において新茶ま
つりの開催や高速SA等にて静岡茶のPRを行った。 |
⑨第3回小学生絵画コンクール
急須でお茶を入れて飲む機会が少なくなっている子供た
ちに対してお茶をテーマに絵画コンクールを実施した。県内
全小学校533校に応募チラシを配布し、317校から応募があり、
応募点数は2,693枚で、大賞12点、優秀賞24点、佳作209点を
選んだ。 |
(3)手もみ製茶対策事業
県下各地区の18支部において後継者養成のための技術講
習会、研修会を開催した。特に専門技術の確立のために指導
者研修を実施し、茶手揉技術の基本揉み(標準揉)技術向上
を図った。
また、県下手揉八流派継承のため、無形文化財保持者研修
会の実施、師範取得者の伝習会を行い技術伝承に取り組むと
ともに、資格認定制度の充実を図った結果、資格認定試験の
受験者も増加した。 |
(4)安心安全強化・新需要創造事業
①茶効能等推進事業
本会に事務局を置く、茶学術研究会への支援と助成を行っ
た。このほか、消費地である首都圏を中心に、リーフ需要の
拡大を目的に、お茶の効用に関する最新情報をまじえ発信し、
お茶をより身近に感じ理解を深めてもらうため、緑茶の効能
に関するシンポジウムを関東地区と関西地区で開催した。 |
②茶生産履歴管理システム構築事業
消費者や流通業者の生産履歴開示請求などに、迅速かつ的
確に対応するため、現状では統一した形になっていない記入
様式・報告様式などを他県の事例を参考に統一するとともに、
情報の管理を集中化する生産履歴管理システムを構築する
ため、20年度は、19年度に合意された様式・報告書様式を基
本としたソフト開発を行った。 |
2.委員会等開催
本県茶業の発展を図るため業界の諸問題等を協議する各
種委員会、諸振興策を検討した。平成19年度事業執行のため、
各委員へ事業参加を促すとともに、各委員の意見を反映しな
がら修正を加え事業を執行した。 |
3.広報・情報収集、発信事業
茶業振興総合対策事業等の告知のため「広報」を発行する
とともに、多様化の進む流通状況に関する情報収集及びイン
ターネットを利用した情報発信、Eメールによるお茶に関す
る質疑応答等により幅広い静岡茶ファン層の拡大を図った。 |
4.茶業振興対策事業
新茶PRや各種茶業大会への副賞交付や日本茶インスト
ラクター協会静岡県支部及び杉山彦三郎翁顕彰会への助成、
茶業功績者表彰等を行い、茶業振興意欲の高揚と奨励に努め
た。 |
5.茶業会議所50周年記念事業
本会は、昭和33年4月28日創立され、五十周年を迎かえ、
この機会に先輩の偉業をしのぶとともに、今後の発展の基と
するため記念行事を開催した。 |
6.管理費
7.負担金
8.特別会計繰入
茶業振興事業のために繰入や静岡県茶業会館の維持・管理
及び円滑な運営をはかるとともに、業界の拠点として広く茶
業者の利活用を図った。 |
9.会員団体事業費
会員である県経済連及び県茶商が実施する生産改善及び
消費拡大のための事業経費を支出した。 |
10.繰越金
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