トピックス-茶業会議所広報
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第72号

平成18年9月29日発行

【平成18年度 事業報告(経過報告)】
 茶業会議所が行う各種事業の費用は皆様が負担されている茶業振興費で賄われています。
  消費地イベント等で静岡冷茶キャンペーン
  提案型体験緑茶講座の開催
  茶品種普及対策事業
  第60回全国茶品評会
  平成18年度 茶業功績者表彰
  茶業会議所新役員の変更

【平成17年度 決算】
  茶業振興費の徴収と交付
  平成17年度 事業報告



消費地イベント等で静岡冷茶キャンペーン
 新茶シーズンでのイベントに引き続き、冷茶シーズンにおいても各種イベントを開催して、静岡茶PRを実施してお ります。
 7月1日~3日、新宿・臨海などと並ぶ7つの副都心のひとつ大崎駅前の再開発複合ビル「大崎ゲートシティ」にお いて、リーフ茶需要が減退する夏場に、ドリンク飲料と比べ美味しい「冷茶」をPRしました。
 冷茶ディスペンサーを多数用意し、ビジネスマンなど来場者に冷茶の試飲サービスと冷茶一煎パックを配布しました。 試飲した多くの方々からは「美味しい」との感想が寄せられ、限定で用意した冷茶パックも全て完売するほど好評でした。
 また、新茶イベントに引き続き、日本茶インストラクターによる県内20産地の美味しい冷茶の入れ方などの ミニ講座を実施しました。参加者には静岡県内にいろいろ産地があること。それぞれ産地毎に特色があることな ど、静岡茶に対する理解を深めていただきました。











  7月13日~18日、例年新宿パークタワーで行われる「OZONE夏の大茶会」に出展し、冷茶試飲サービスと日 本茶インストラクターによる静岡県各産地茶の試飲と紹介を実施しました。
 期間中は暑かったことも加わって、試飲された多くの方々から「美味しい」と好評でした。水出し煎茶を知らない方 が多くいて、「今年の夏は麦茶をやめて水出し煎茶にしようかしら」という声もありました。夏でもリーフ茶で美味し く飲める「静岡茶」をPRできました。
 本年度は例年行っている品種茶のPRに加え新茶期から行っている県内20地区の産地茶をPRしました。県内20地 区の産地茶を展示したことによって「静岡茶」にもいろんな産地と種類があることを理解していただきました。また、 静岡茶を購入するときにお茶の特色や入れ方などの説明があると買いやすいという声を多く耳にしました。「静岡 茶」リーフの消費拡大には、これら消費者ニーズを掌握し、専門店へのアプローチが必要であると実感しました。
 これら試飲した方々は、本会が用意した「静岡産地茶セット」を購入する方も多く、消費地専門店活性化のひと つのアイテムにもなり得るのではないかと感じました。

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提案型体験緑茶講座の開催
 7月9日~11日、有楽町朝日スクエアにおいて、冷茶の楽しみ方を中心に、日本茶インストラクターなどにより美味 しい静岡茶の入れ方や緑茶に関する話題を織り交ぜながら、参加者がテーブルごとにコーデイネイトを演出しながら楽し んでもらう「喫茶楽塾」を引き続き開催しました。
 参加された方々のほとんどが講座内容に充分満足されました。リーフ茶需要拡大に必要なのは、品質もさることなが ら、消費者の方々はお茶の愉しみ方などの新しい提案を求められているのではないでしょうか。

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茶品種普及対策事業
 昨年度に引き続き、日本茶インストラクターの協力を得て、本県や首都圏等において消費者および茶商を対象に品種 茶を試飲していただき、香りや味の特徴を認識してもらうとともに品種茶のPRを行っています。



 品種茶の特徴とその特徴を捉えた仕上げ加工、また、ブレンド技術の紹介や品種茶単品での販売方法などが、これか らの茶専門店として求められるとともに茶の楽しみ方の1つの方法として消費者にアピールできるものと啓発を進めて います。品種茶の普及と生産者の意欲向上を目指し平成18年8月2日には、初の「品種茶品評会」を開催しました。

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第60回全国茶品評会
 平成18年11月10日~11日川根本町において開催される第60回全国お茶まつり静岡大会に先立ち、第60回 全国茶品評会審査会が、8月22日~25日にかけて開催されました。県内をはじめ全国20都府県から807点が出 品されました。

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平成18年度 茶業功績者表彰
 平成18年度茶業功績者表彰が平成18年6月19日 茶業会議所通常総会の席上において、行われました。
 受賞者は次のとおりです。(敬称略)
    松葉 隆夫(62)
    望月 浩 (64)
    大石 勝也(61)
    長谷川幸司(70)

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茶業会議所新役員の変更
 平成18年6月末日をもって退任された青野前専務の後任に、7月1日より福井靖之氏が専務として就任いた しました。

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平成17年度決算 茶業振興費の徴収と交付

 平成18年6月19日(月)茶業会館において通常総会が開催され、次のとおり承認されました。

皆様の茶業振興費はこのように使われました。
 皆様のご協力によって納入された、平成17年度茶業振興費総額は、3億1,477万3千918円で
各事業を通して有効に使われました。




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平成17年度 事業報告

1.茶業振興総合対策事業
(1)生産改善対策事業 28,730千円 県経済連ヘ
 ア.産地確立対策
 やぶきた以外の8種類の品種茶を普及推進するため母樹園 (富士市)を設置し、品種供給体制の整備を図った。茶期ご との成育状況や流通状況調査を行い製茶指導に活用した。 県内茶業を牽引する人材育成のため茶業従事10年末満の後 継者を対象とした研修会を開催するとともに、担い手育成の ための各種研修会を開催した。

 イ.静岡茶ブランドの再構築
 安全・安心な茶の供給のため、茶工場での異物混入防止、 衛生管理に関する指導などを行い食品工場としての意識定着 を図った。環境保全型茶作りを目指し、肥料・農薬の適正使用 などの推進指導を行った。

(2)静岡茶統一宣伝事業 72,740千円 県茶商ヘ
 ア.大消費地におけるシンポジウムイベントの開催
 母の日に合せ美容と健康に高い効果が話題の静岡新茶シン ポジウム、朝日新聞のメディアパワーを活用したセミナー、 札幌雪まつりキャンペーンと合せ相乗効果を狙いお茶に関す るシンポジウムなどを開催し、新たな緑茶のファンづくりに 努めた。また、県内消費者を対象に「静岡茶の楽しみ方」と 題して公開講座を行った。

 イ.静岡茶処体験パスツアーの開催
 消費地の親子を対象にした「お茶のふるさと体験ツアー」 やマスコミを対象にしたツアー、旅行社とタイアップした体 験ツアーなどを実施した。

 ウ.静岡茶処持集版情報誌「ぐるぐるマップ」の制作
 平成16年度に引き続き、静岡県内の著名な又、隠れた産 地、景色、温泉、食べどころや各種施設等を紹介する情報誌 ぐるぐるマップ「しずおか茶本舗vol2」を企画・1万部を制作 配布した。

 エ.緑茶教室の開催
 平成16年度に引き続き、静岡県内の小・中学生から一般 の主婦、OL等を対象とした緑茶教室を各地で開催し、お茶 の基礎知識と、おいしい入れ方等の普及啓発活動を実施した。

 オ.提案型体験緑茶講座「喫茶楽塾」の開催
 緑茶の持つ固定イメージを一新させ、本格的な緑茶ファン 層の開拓及びそこからの波及効果を囲った。

(3)手もみ製茶対策事業 1,763千円 県茶手揉保存会へ
 手揉製茶法の修得錬磨を図るため後継者養成講習会・研修 会を開催するとともにビデオ新手揉製茶法手使い細部要領を 作成し、手揉技術の保存伝承を図った。また県内外において 開催される各種イベントにおいて手揉実演を行い消費者に上 級茶をPRした。

(4)総合調整対策事業 17,075千円
 ア.茶品種普及対策事業
 消費者対象啓発事業として、県外(ふじのくに交流会in北海 道、新宿OZONE夏の大茶会)県内(静岡新茶初摘み大茶会、 山のお茶に親しむ市民フォーラム)などにおいて品種茶の サンプル配布と啓発。茶商対象啓発事業として、県外茶商を対 象に品種茶互評会、第26回茶業関連商品および機器展示会にお いて品種茶をPRした。また、啓発資料の作成や静岡茶市場品 種茶コーナーの設置など品種茶流通の促進に努めた。

 イ.パンフレット発行
 静岡茶の歴史、生産、流通など茶業全般を紹介するグラフ 誌、美味しい入れ方普及のための冊子や安心・安全対策のための 啓発資料の作成など消費者に信類される静岡茶啓発を図った。

 ウ.フォトコンテスト事業
 第60回全国お茶まつり静岡大会の告知もかね全国を募集 対象としたフォトコンテストの企画、告知を行った。

 エ.茶消費拡大振興計画策定事業
 今後の消費拡大と振興策の検討を図るパネルディスカッ ションを開催した。

(5)安心安全強化・新需要創造事業 9,072千円
 荒茶工場衛生管理の向上のため研修会の開催や自己診断 チェックシート、衛生管理マニュアル製造ソフト (DVD)、衛生マニュアル改訂版を作成し県内茶業者へ配 布した。

2.委員会等開催費 1,379千円
 本県茶業の振興を図るため業界の諸問題等を協議する各種 委員会及び団体長会議を開催し、諸振興策を検討するととも に団体間の連絡調整を図った。また、「在り方検討委員会」 の答申を得て、会議所が行う事業等の課題を明らかにすると ともに、これに伴う会員団体との関わり方とその対策につい て再検討し、平成18年度から組織体制の刷新を図り事業展 開することになった。

3.広報・情報収集、発信事業 2,141千円
(1)茶業会議所広報の発行
 茶業振興費の理解と平成17年度事業報告のため広報を3 回発行し、茶業関係者へ配布した。

(2)情報収集及び情報発信
 ホームページヘ本会の事業活動を掲載するとともに、関連 イベントの紹介やメールなどによる茶に関する質疑応答等に より幅広い静岡茶ファン層の拡大を囲った。

4.茶効能等推進事業 1,157千円
 茶学術研究会が行う茶効能研究やフォーラムに対する支援 と助成を行った。

5.茶業振興対策事業 2,776千円
 新茶PR各種茶業大会への副賞交付や日本茶インストラク ター協会静岡県支部及び杉山彦三郎翁顕彰会への助成、茶業功 績者表彰等を行い、茶業振興意欲の高揚と奨励に努めた。

6.全国お茶まつり対策事業積立 5,000千円
 平成18年度本県において開催する第60回全国お茶まつ りの経費負担軽減のため、積立を行った。

7.管理費 34,940千円
 茶業会議所の事務運営管理等

8.負担金 5,348千円
 日本茶業中央会など関連団体の会費として負担。

9.特別会計繰入 16,060千円
 静岡県茶業会館の維持・管理及び円滑な運営をはかるとと もに、業界の拠点として広く茶業者の利活用をはかった。

10.交付金 175,200千円
 (県茶商 99,478千円、経済連 75,722千円)
 会員団体が実施する消費拡大事業及び生産改善指導事業に 交付した。

11.茶文化普及啓発事業 0千円
 静岡県茶文化振興協会の解散にともない同協会から寄附金 をいただき、茶文化普及啓発事業を実施する経費であったが 未執行、次年度以降に実施する。

12.繰越金 202,063千円
 会員団体が実施する茶文化普及啓発事業などへ、平成18 年度以降に交付する。

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