トピックス-茶業会議所広報
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第62号

平成15年3月31日発行

消費宣伝 緑茶ティーパーティー「喫茶楽塾」の開講!
平成15年度 予算のあらまし
平成15年度 事業の内容
静岡茶表示「県内産70%以上」
第57回全国お茶まつり静岡大会




消費宣伝 緑茶ティーパーティー「喫茶楽塾」の開講!

 平成15年度の消費宣伝は、新規にリーフ需要拡大のため、 本格的な緑茶ファン獲得に重点を置く事業を行います。
 緑茶の持つ固定イメージを一新させ、本格的な緑茶ファン層 の開拓及びそこからの波及効果を図り、また、静岡茶普及と
日本茶インストラクターの活躍の場の提供と資質の向上の場と して役立てていくことを目的とした「喫茶楽塾」講座を県外に 開講します。
 緑茶の楽しさを多くの人に知ってもらうために緑茶の固定的 なイメージを一新させ新たなる発見と、緑茶の魅力を肌で感じ ていただく講座内容で緑茶に興味を持つ方もそうでない方にも 楽しいひと時を提供します。
 また、引き続きイメージタレント中尾彬による葉っぱで飲む こと、又急須で入れること、ブレンド技術について等を宣伝し、


チラシ(表)


チラシ(裏)
「俺は、葉っぱで飲む。」をコンセプトコピーとしてあらゆる 宣伝媒体を利用して、緑茶飲料とリーフ茶との違いを消費者に 訴えていきます。
 このほか、次世代のお茶ファンを養成するため、副読本(教材) を制作し、静岡県下549校、東京都下と末日本エリア県庁所在 地およびその周辺の公・市立小学校へ配布してお茶のおいしさ、 栄養と健康への効用などを家庭科(5年・6年)の授業に取り上 げてもらいます。


ポスター

冷茶ポスター

副読本(教材)

ポスター

のぼり

のぼり

チラシ(表)


チラシ(裏)


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平成15年度予算のあらまし

平成15年3月17日(月)、茶業会館において通常総会が開催され、次のとおり承認されました。

予算総額 4億1,747万円

茶業振興費の納入方法

本年度の茶業振興費納入方法の内容は
以下の通りです。
1.茶業振興費は生産割と宣伝割の2種類
  です。
2.生産割は割当制です。生産者は所属の
  農協または、茶業団体へ納めます。
3.宣伝割は従価制です。荒茶取引の際、
  生産者(売り手)は粉引き後の荒茶取引
  額の0.18%を商工業者(買い手)に
  預けます。商工業者(買い手)は同額の
  0.18%を負担し、合計0.36%を
  所属の組合へ納めます。
 ※買い手が受託した茶業振興費は必ず
  「預かり金」として経理処理して下
  さい。
4.県外移入茶についても県内茶に準じた
  宣伝割の扱いとなります。

茶業振興費は不課税扱いですから
消費税申告の際、課税仕入れに参入
しないで下さい。


茶業振興費にかかわる消費税の取扱について
=静岡税務署より=
 消費税は事業者が事業として対価を得て行う資産の譲渡、資産の 貸付け及び役務の提供に対して課税となります。
 さて、同業者団体や組合等が、その構成員から受ける会費、組合費 等と同業者団体がその構成員に対して行う役務の提供との間に対価性 があるかどうかについては、個々の事例ごとに判定することになります。
 まず、同業者団体や組合等の通常の事業運営のために必要とする 費用を分担させる、いわゆる通常会費や一般会費については、同業者 団体や組合の存在そのものを図るためのものであり、対価性がない と認められます。
 ところで、「茶業振興費」については、前段で述べた通常会責や一股 会費とは、その性質が異なっている会費であります。
 しかし、会議所と組合員等との間に明白な対価関係があるとは認 められません。
 そこで、会議所においてその収受した「茶業振興費」につき対価性 のないもの(不課税)とするとともに、支払者側(茶生産者・商工業者) においても課税仕入れに該当しないこととなります。

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平成15年度 事業の内容

■生産改善対策事業
1.生産改善対策事業
 ア.衛生管理による静岡茶ブランドの再構築(荒茶工場を対象とした指導)
   安全・安心な静岡茶を供給するため、異物混入防止・衛生管理指導や
   表示の指導を強化する。
 イ.環境保全型茶業の確立(茶園を対象とした指導)
   施肥量を減らし、環境との調和を配慮した信頼できる荒茶の供給のた
   め、ECセンサーを活用し、効率的な施肥体系を確立するとともに、
   肥料や農薬の適正使用のため、指導や啓発を行う。
 ウ.戦略品種の普及舵進(産地発展のための事業)
   戦略品種の普及を図るため、品種苗の供給指導や茶園管理、茶園づく
   りなどの生産改善指導を行う。また、流通システム確立のため、品種
   互評会や荒非販売実態の調査、適正な荒茶を製造するための製茶指導
   を実施する。
 エ.人づくり(静岡県茶栄者育成のための事業)
   本県茶業を牽引する人材(生産・流通分野の指導者)の育成を図るた
   め、営農講座と体験講座を実施し、更に高レベルな技術を習得させ、
   生産家への営農指導等に反映させる。また、次代の本業を担う後継者
   に対し、研修会などを行い、就農に必要な技術、知識を習得させると
   ともに、人づくりの事業を効率的に推進するため、組識体制の整備を
   図る。
 オ.地域に即した茶業振興(産地存続のための指導)
   地域に即した良質茶の振興については、平成15年度本県で開催され
   る全国茶品評会において静岡県茶産地の名声を高めるため、製造など
   の技術指導を実施する。また、茶園機械化と基盤鮭備を促進するため
   茶園共進会の開催や茶園機楕化安全管理の啓発を実施する。

2.生産対策事業
  担い手育成のため研修会の開催、安心・安全な茶供給のため異物混入
  防止・衛生管理指導、適正表示の推進を行うほか、肥料や農薬の適正
  使用の啓発活動を行う。また、生産・流通の調査を実施し、現状を把
  握するとともに今後の指導方針についての検討材料とする。

3.茶品種普及対策事業
  やぶきた以外の優良品種を早期に普及・定着化させ、お茶の消費拡大
  を図るため「静岡県茶品種普及協議会」を引続き設置し、優良品種の
  普及、流通体制の整備、消費者に対する品種茶PR等を実施する。

■消費拡大事業
1.静岡茶統一宣伝事業
 ア.マスメディア等による静岡茶宣伝
   パブリシティ宣伝は、テレビ番組・新聞・雑誌記事なピのマスメディ
   アを活用して、茶業関係イベント情報やお茶に関するあらゆる情報を
   消費者に提供するための資料を作成し、マスメディアに提供する。
   テレビ宣伝は、リーフ購入層である主婦に向け、静岡茶の良さをイメ
   ージタレントを媒介して訴求する。コンセプトコピー「俺は、葉っば
   で飲む。」を使用、緑茶飲料との差別化を図る。また、テレビ番組等
   へのプロモーション活動は「暮らしに役立つお茶」「お茶と健康」
   「お系の入れ方」などさまざまな切り口でテレビ番組内の企画として
   お茶を取り上げてもらいその魅力を紹介する。
 イ.提案型体験緑茶講座の開催
   提案剋体版絞茶講座「喫茶楽塾」では、日本茶インストラクターに登
   場を願い緑茶の持つ固定イメージを一新させ、本格的な録茶ファン層
   の開拓及びそこからの波及効果を図る。また、静岡茶の普及と日本茶
   インストラクターの資質向上の場としても役立てていく。
 ウ.緑茶教室の開催
   県内の小中学生から一般までを対象に、緑茶の基礎知識とお茶の美味
   しい入れ方を習得させ、お茶の啓発努める。

2.静岡茶消費拡大対策事業
 ア.静岡茶消費者啓発事策
   県内で開催される「NEWわかふじ国体」等各種スポーツ大会などに
   協賛し、特に冷茶の試飲サービス等により、スポーツ飲料として静岡
   茶の普及定着を促進する。「全国お茶まつり」など県内外で開催され
   る宣伝催事、消費者対象イベント等に協賛参加し、美味しい静岡茶の
   喫茶サービスやフリーサンプルを配布し静岡茶の宣伝と購買意欲を喚
   起する。また、主要新聞、地方新聞、女性誌などによる緑茶の美味し
   い入れ方や保健機能情報などを紹介宣伝、情報提供による販促宣伝を
   行う。
 イ.静岡茶販売店等活性化事業
   全国の茶販売店に販促用のぼり、ポスター、ちらし等を制作・配布し
   静岡茶の販売促進を図る。

3.新世代緑茶需要開拓事業
  副読本(教材)を制作し、東京都下と東日本エリア県庁所在地および
  その周辺の公・市立小学校へ配布してお茶のおいしさ、栄養と健康へ
  の効用などを家庭科(5年・6年)の授業で取り上げてもらい、新世
  代のお第ファンを養成し、今後の消費拡大を目指す。また、生徒の理
  解促進と状況の把握を狙いとして読後感想文コンクールを実施する。

4.静岡茶販売促進事業
  静岡茶PR活動の強化策として、広範囲の消費者を対象とした販売促
  進事業を展開する。

■手もみ製茶対策事業
  製茶の基礎となる手もみの後枢者養成のための講習会の開催と県内外
  で実演を行い、上級茶嗜好を催すとともに静岡茶の宣伝を行う。

■総合調整等事業
  消費者が参考にしたい情報として緑茶の味・香り・色や効能について
  説明を求めていることが報告されている。このため、緑茶が本来もつ味、
  香り、色の特徴を伝えるとともに、茶の効能を啓発することにより、リ
  ーフ需要の拡大と幅広い静岡茶ファン層の拡大を図るため、おいしく飲
  めるお茶の入れ方・楽しみ方や効能を紹介する冊子のほか、静岡の茶に
  ついて歴史、生産、流通など茶業全般にわたる静岡茶を紹介するグラフ
  誌等を発行し、静岡茶ファン層の拡大を図る。

■安心安全強化・新需要創造事業
1.静岡茶安心安全強化対策事業
  茶園から生葉生産過程、荒茶製造過程、仕上げ茶製造過程、流通過程
  に至るまで一旦した衛生管理システムを確立し、消費者が求める安心安
  全の要求に応え静岡茶の信用を更に強固なものにすると共に他産地との
  差別化を図るため、衛生管理マニュアルの作成を行う。

2.緑茶新需要創造・定着化促進事業
  新商品開発やマーケティングの専門家らにより需要開拓の研究をし、
  新しい特色のあるリーフ茶の新商品を普及させるため新商品開発への
  助言や支援を行うとともに、新商品啓発の場を提供し定着化を図る。

■委員会の開催
1.委員会等の開催
  本県茶柴の発展を図るため業界の諸問題等を協議する各種委員会及び
  団体長会議・事務連絡会を開催し、諸振興策を検討するとともに団体
  間の連絡調整を図る。

2.委員会等対策事業
  委員会活動等における資料の収集や調査などを実施し、委員会活動を
  積極的に准進する。

■広報・情報収集、発信事業
  茶業振興総合対策事業等の告知のため「広報」を発行するとともに、
  多様化の進む流通状況に関する情報収集及びインターネットを利用した
  情報発信、Eメールによるお茶に関する質疑応答等により幅広い静岡茶
  ファン層の拡大を図る。
■茶効能等推進事業
  茶の効能に関する研究の積極的な推進を図るため茶学術研究会、およ
  び茶効能研究に対する支援ならびに助成を実施するとともに各種情報
  の収集と情報発信を行う。

■茶業振興対策事業
  各種茶業大会への副賞交付や日本茶インストラクター協会静岡県支部
  及び杉山彦三郎翁顕彰会への助成、茶業功績者表彰等を行い、茶業振興
  意欲の高揚と奨励に努める。

■茶多用途利用推進事業
  緑茶の機能が解明されこれらを利用した様々な製品が開発されているが、
  消費者に充分認識されていない状況にあることから、各種イベントに参加
  し茶関連製品の普及啓発を行うとともに、緑茶のイメージアップを図る。
  また、茶多用途利用した商品の情報収集や問い合わせ等に対応し茶の
  需要拡大に資する。

■全国お茶まつり対策事業
  第57回全国お茶まつり静岡大会を盛り上げるとともに、各種消費拡
  大イベントを積極的に行い一層の消費拡大に努める。

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静岡茶表示 「県内産70%以上」

(社)日本茶業中央会は、消費者の表示への関心が高まる中、JAS法等の整合性や茶の名称等の定義等、 表示全般の改正見直しを図るべく平成14年12月に「緑茶の表示基準」の改正試案を策定した。
 表示事項は、「義務表示」と「任意表示」に区分し、名称以外の茶種、品種銘柄、産地銘柄、企業銘柄、包 装形態、取扱上の注意の6項目を「任意表示事項」とした。そのうち、産地銘柄については、銘柄を表示す る場合、当該都府県産の原料の使用割合を50%以上とすることをブレンド要件とし、準用規定として地域の 実情に応じてこの基準を逸脱しない範囲内で別途基準を定めることが出来る。市町村または地域銘柄は、都 府県単位の産地銘柄表示に準ずることが出来る事とした。
 このほか、表示基準では、煎茶や深むし前茶、玉露等の名称を定義付けするとともに、名称以外の茶種の 用語や品種銘柄の定義及び表示方法なども新たに盛り込まれた。
 なお、同基準は、平成15年3月26日の(社)日本茶業中央会の理事会総会にて決定され、平成15年度 を試行期間としている。

(表1)名  称
1.名称及び定義
名  称 定       義
 煎  茶 茶葉(自然光下で栽培し、摘採した茶葉)を蒸熱、揉捻、乾燥して製造したもの
 深蒸し煎茶 煎茶と同様な製造であるが、茶葉の蒸し時間を煎茶の2倍以上の時間で製造したもの
 玉  露 一番茶の新芽が伸び出した頃からよしず棚などに藁や寒冷紗などで茶園を20日前後覆い、 ほぼ完全に日光を遮った茶園(「覆下園」)から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの
 かぶせ茶 摘採前7日前後に藁や寒冷紗などで覆った茶園から摘採した茶葉を煎茶と同様に製造したもの
 番茶又は川柳 新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として製造したもの及び茶期(一番茶、二番茶、三番茶など)との間 に摘採した茶葉を製造したもの
 玉緑茶(グリ茶)
   又は釜炒り茶
煎茶と同様な製造であるが、揉捻の工程のうち精揉工程を省略して製造したもの。グリ茶とも云う。 釜炒り茶は、製造工程で茶葉を蒸熱に代えて炒って製造したもの
 粉  茶 荒茶の仕上げ工程でふるい分けされた粉末状の茶で、20号篩下、60号篩上のもの。荒粉、切断された葉、泥粉(細粉)を含む
 芽  茶 煎茶や玉露の仕上げ加工の工程で篩分けされた芽先のもの
 茎茶又は棒茶 荒茶の仕上げ工程で木茎分離機などで選別された茶の茎や葉柄又は、荒茶の仕上げ工程で篩分けられた赤茎または赤茎の混じった茎茶
 ほうじ茶 煎茶や番茶などを強い火で焙って製造したもの
 玄米茶 煎茶や番茶に焙った米を混ぜたもの
米の混入割合は、製品全体の重量の50%以内とする
 抹  茶 覆下栽培した茶葉を揉まずに乾燥した茶葉(碾茶)を茶臼で挽いて微粉状に製造したもの
 粉末茶 茶を粉末にしたもの。ティーバッグ又はそのまま飲用する他、食品加工用の原料になる。
 抹茶入り玄米茶 玄米茶に抹茶を混入したもの
 ○○(入り)××茶 ××茶(主原料)に○○(従原材料)を加えたもの(入り)は省略して可。
 固形茶 粉茶に水を加えて固めたもの
 インスタントティー 緑茶から水溶性固形成分を抽出し、これを濃縮、乾燥し、粉末状又は粒状にしたもの

2.名称と包装
  ティーバッグ入り茶の場合、名称の次に括弧書きで「ティーバッグ」と書くことができる。
  例 名 称  煎茶(ティーバッグ)  


(表2)名称以外の茶種

名  称 定       義
 新  茶 当年の春に初めて生産された茶。
 古  茶 当年以前に生産された茶。
 春番茶 茶が生産された市町村の慣行による生産時期区分による。
 一番茶 同上
 二番茶 同上
 三番茶 同上
 四番茶 同上
 秋番茶 同上
 冷茶又は水だし茶 茶を水で浸出して飲用に適するもの
(注)「秋摘み茶」は、生産時期を明示するもので、製造業者の責任で明示する。

 静岡県茶業会議所では、(社)日本茶業中央会の改正試案を受け、消費拡大委員会において消費者に参考意 見を聞くなど協議を重ね、静岡茶の銘柄表示について「産地銘柄の表示は、国産であって、当該都府県産の 原料の使用割合が70%以上のものでなければならない。」とすることを決定し、平成15年3月17日の理事 会にて承認された。
 静岡県茶業会議所は、平成15年度の試行期間内に、消費者を交えてより分かりやすい表示方法をさらに検 討する。
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第57回全国お茶まつり静岡大会

 平成15年度は静岡県で全国お茶まつりを下記一覧の通り開催します。
 茶処静岡にふさわしい大会にすべく、消費者に対するメッセージとして「俺は、葉 っぱで飲む。」をキャッチフレーズとして、消費者にスポットを当てた消費拡大イベン トを積極的に展開して行きます。

行事名 行事内容 開催年月日 場  所
1.第57回全国お茶まつり
  静岡大会式典
(1) 全国茶品評会褒賞授与式
(2) 関連行事褒賞授与式
(3) 全国茶業振興大会
 (全国茶業功績者表彰、大会宣言及び決議)
平成15年11月15日(土) 静岡市民文化会館
2.第57回全国茶品評会 (1)出品茶審査会 平成15年
 8月26日(火)~29日(金)
(株)静岡茶市場
(2)出品茶入札販売会 平成15年9月18日(木)
(3)出品茶展示会 平成15年
 11月15日(土)~16日(日)
静岡市民文化会館
3.全国茶生産青年の集い (1)茶審査技術競技会 平成15年11月14日(金) ・(株)静岡茶市場
・ホテルアソシア
  静岡ターミナル
(2)茶業青年の夕べ
4.茶消費拡大イベント  茶消費宣伝 平成15年
 11月15日(土)~16日(日)
・駿府公園
・紅葉山庭園
・静岡市民文化会館

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